【投資信託コラム】
 第8回 長期運用する上での重要指標

長期投資で成功するためには、リスクをなるべく小さくすることが大切です。リスクとはリターンのブレのことです。株式で言えば、右肩上がりで値上がりすることが期待される銘柄であっても、その過程で株価が大きく下ブレすれば損をしてしまいます。投資信託は複数の銘柄に分散することにより、リスクを小さくすることができますが、完全になくすことはできません。投資信託によってリスクの水準はまちまちのため、できるだけリスクを抑えて高いリターンを達成している商品を選ぶようにしましょう。

■投資信託の運用効率を測る「シャープレシオ」とは?

リスクに見合ったリターンを得ているかを表す「シャープレシオ」と呼ばれる指標があります。シャープレシオの計算式は以下の通りです(図表1)。標準偏差とはリスクのことであり、分母のリスクが低く、分子の超過リターン(無リスク資産の利子率を差し引いたリターン)が高くなればシャープレシオの数値が大きくなり、優れた運用がなされていることになります。

(図表1)シャープレシオの計算式

出所 モーニングスター作成

シャープレシオは他のファンドと比べることで、効率的な運用がなされているかを判断できます。ファンドを例に挙げて、シャープレシオを確認してみましょう。「ストラテジック・バリュー・オープン」は、モーニングスターが毎年、優れた運用実績を有するファンドを表彰する「ファンド オブ ザ イヤー」において、2014年の国内株式型部門で優秀ファンド賞を受賞するなど、これまで計4回の受賞歴があるファンドです。同ファンドのシャープレシオと類似ファンド分類「国内大型バリュー」平均を比較したのが図表2です

(図表2)ストラテジック・バリュー・オープンと類似ファンド分類平均のシャープレシオ(年率)

※ 類似ファンド分類平均=モーニングスターインデックス 国内大型バリュー/類似(単純)
※ 2015年1月末時点
出所 モーニングスター作成

過去3年、5年、10年のいずれにおいても「ストラテジック・バリュー・オープン」が上回っていることが分かります。リターンと同じように、シャープレシオも1年や2年といった短期ではなく、長い期間で見ることが重要となります。上昇局面だけでなく、2008年のリーマン・ショックや2011年の欧州危機など大幅な下落局面を含んだ期間で見ることにより、ファンドの本当の実力が分かるからです。立花証券のファンド情報では、各ファンドの過去1年、3年、5年、10年のトータルリターンと標準偏差のほか、シャープレシオの値がカテゴリー平均の差とともに掲載されていますので、平均と比べて優れているかに注目するようにしましょう。

■リスクを加味したリターンでファンドを検索するには?

シャープレシオはファンドの運用効率を測れる便利な指標ですが、投資初心者には分かりにくい部分もあるかもしれません。ファンドの相対的なパフォーマンスをより簡単に理解できるようにしたのが「モーニングスターレーティング」です。これはモーニングスターの独自指標である「モーニングスターリターン」から「モーニングスターリスク」を差し引いて算出した値をモーニングスターカテゴリー内で比較することにより、ファンドが相対的にどのランクに位置するかを5段階の星で格付けしたものです。3年以上の運用実績があるファンドに対して付与され、星の数が多いほどカテゴリー内でリスクを抑えながら高いリターンを達成したことを意味します。

実際に、モーニングスターレーティングで高評価のファンドを検索してみましょう。立花証券の「ファンドを探す」から、いくつか条件を指定してファンドを絞り込みます(図表3)。

(図表3)「ファンドを探す」の検索条件

ここでは国内株式ファンドを例に見てみます。モーニングスターカテゴリー「国内株式型」を選択してください。また、高評価ファンドに限定するため、「総合レーティング」は4ツ星以上とします。それ以外の条件としては「決算頻度」と「純資産総額」が重要です。長期投資では複利効果を活かして資産を増やすことが肝心になります。複利効果とは利息が利息を生み、雪だるま式に資産が増えていくことです。投資信託では毎月分配型のように分配金を受け取る頻度が多いと複利効果が活かせません。長期の資産形成においては、できるだけ分配頻度の少ないファンドを選ぶようにします。「決算頻度」は「1年度ごと」を選択してください。

また、長期投資を行う上では、保有ファンドが継続して運用されることが絶対条件となります。純資産額が小さいファンドは運用が困難になり、繰り上げ償還する可能性があるため、できるだけ避けた方が良いでしょう。10億円が安定した運用が行える規模の目安となりますので、「10億円」以上を選択します。

以上の条件で検索した結果が図表4となります。12本のファンドが該当しました。この画面ではモーニングスターレーティングは確認できませんが、任意のファンドを5つまで選んで「比較する」をクリックすると、各ファンドのモーニングスターレーティングやシャープレシオなど詳細な情報を閲覧することが可能です。

(図表4)「ファンドを探す」の検索結果

立花証券の「じぶん年金シミュレーション」では、投資家それぞれの資産形成に合ったおススメの投資信託が表示されます。ファンドの比較画面ではシャープレシオやモーニングスターレーティングを確認することもできますので、是非ご活用ください。


作成 


この情報は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。又、弊社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。

著作権等の知的所有権その他一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar,inc. に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。


関連コンテンツ

投資に際してのご留意点等

投資に際しては、取扱商品手数料など各ページの記載事項や契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、商品・取引の仕組みやリスクなどを十分にご理解の上、ご本人の判断と責任においてお取引ください。

【投資信託について】
  • 申込手数料は申込金額に対して3.24%(税込)を乗じた額を上限とし、ファンドによって異なります。
  • 信託報酬は、純資産総額に対して年率2.538%(税込)を乗じた額を上限とし、ファンドによって異なります。
  • ファンドによって、換金時に信託財産留保額をご負担いただきます。その額は、約定日の基準価額に0.5%を乗じた額を上限とし、ファンドによって異なります。
  • ファンドには、信託財産の監査、投資対象の売買手数料、資産の保管、信託事務の処理、等の諸費用(それらにかかる消費税含む)がかかり、信託財産から支払われます(ファンドによっては、マザーファンドなど投資対象有価証券にかかる費用含む)。これら諸費用は、保有期間や売買条件、額、運用状況等に応じて料率や金額が異なるため、その料率や金額を予め明示することができません。
  • ファンドは、組み入れた有価証券等の価格や市況・金利・為替相場等の変動、発行者の業務・財産状況の変化等により基準価額が上下し、損失が生じる恐れがあります。また、ファンドによっては、株式指標等に連動する性格をもたせているため、同指標等の価格変動により基準価額が上下し、損失が生じる恐れがあります。

取扱商品

口座開設・お問い合わせ

口座開設はこちら(無料)

コールセンターへお気軽にご相談ください。
0120-66-3303

※ 携帯/PHS 03-5652-6221
平日8:30~17:00(土日祝日除く)

WEBからのお問い合わせ

ページ上部へ