【投資信託コラム】
 第4回 売れ筋の「ノーロードファンド」は?

ノーロードファンドの売れ筋を調査

第1回の投資信託コラム「販売手数料を考える」で説明した通り、投資信託の購入時に金融機関に支払う販売手数料は上昇傾向にあります。しかし、販売手数料が高いからといって必ずしも運用成績が良いわけではありません。こうした点を踏まえると、投資対象や投資戦略が単純明快である商品に投資する場合や、そもそも販売員から商品説明を受ける必要がない投資家であれば、販売手数料ゼロの「ノーロードファンド」は有力な選択肢となるでしょう。そこで今回は、立花証券ストックハウスで取り扱っている売れ筋のノーロードファンドの傾向に迫りたいと思います。

(図表1)ノーロードファンドの買付代金ランキングTOP20

※ 2018年7月末時点
※ ランキングは、2018年7月末までの年初来の約定を基に集計(期間限定ノーロードファンド除く)
※ (F)=為替ヘッジなし
出所 立花証券のデータを基に、モーニングスター作成

株式型が多数ランクイン

(図表2)ノーロードファンドの買付代金ランキングTOP20(売れ筋傾向)

※ 2018年7月末時点
※ ランキングは、2018年7月末までの年初来の約定を基に集計(期間限定ノーロードファンド除く)
出所 立花証券のデータを基に、モーニングスター作成

このほかには、インデックスファンドが5本となりました。インデックスファンドとは、日経平均株価などの指数(ベンチマーク)に連動することを目指して運用する商品のことで、ファンドマネジャーやアナリストの手間は掛かりません。手間がない分、投資信託を保有し続ける限り運用管理費用として負担する必要がある信託報酬等(監査費用含む)は、ベンチマークを上回る収益率を目指すアクティブファンドより低いのが特徴です。信託報酬等はリターンを確実に押し下げる要因ですので、同じ資産クラスのインデックスファンドと比較して、より低コストのファンドを選ぶと良いでしょう(図表3参照)。ランキングで見ると、国内株式では「eMAXIS 日経225インデックス」に優位性があるといえます。

※2018年7月末時点(期間限定ノーロードファンド除く

(図表3)ノーロードファンドの買付代金ランキングTOP20 (信託報酬等)

※ 2018年7月末時点
※ ランキングは、2018年7月末までの年初来の約定を基に集計(期間限定ノーロードファンド除く)
※ (F)=為替ヘッジなし
出所 立花証券のデータを基に、モーニングスター作成

また、ランキングには、インカム収入重視のREIT(不動産投資信託)や高配当株ファンドが4本ランクインしています(図表2参照)。ただ、2014年11月末時点の6本からは減少しています。毎月分配型のREITファンドにおける分配金引き下げの影響が出ているといえます。一方、「SBI 小型成長株ファンドジェイクール」、「次世代ファンド」、「中小型成長株ファンド-ネクストジャパン」など好パフォーマンスのアクティブファンドが人気を集めています。

アクティブファンド選びに困ったら・・・

なお、アクティブファンド選びに困ったら、モーニングスターレーティングを活用すると良いでしょう。モーニングスターでは、星の数でファンドが優れているファンドなのか、そうでないのかを5段階で評価しています。具体的には、運用期間3年以上のファンドを対象に、同一カテゴリーの中でリスクを抑えて高いリターンを獲得したファンド上位10%を5ツ星として評価する一方、下位10%を1ツ星として評価しています【総合レーティング(スターレーティング)について】。具体的には、4ツ星以上を獲得しているアクティブファンドから選んでみると良いでしょう。TOP20のうち、2018年7月末時点でモーニングスターレーティング4ツ星以上を獲得しているアクティブファンドは、「エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)」、「中小型成長株ファンド-ネクストジャパン-」、「次世代ファンド」「SBI インド&ベトナム株ファンド」「米国株アルファ・カルテット(毎月分配型)」となっています(図表4参照)。

(図表4)ノーロードファンドのうち、モーニングスターレーティング付与のアクティブファンド

※ 2018年7月末時点
※ 図表1のノーロードファンドの買付代金ランキングTOP20が対象
出所 モーニングスター作成



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