【投資信託コラム】
 第2回 相性の良い組み合わせ

【1】ファンドの本数は10年で4倍に!

過去10年間で投資信託の「純資産額」は約3倍になりました(図表1参照)。2008年の金融危機を受けて一旦大きく減少したものの、昨年来の日本株の上昇や円安傾向を受けて、再び金融危機直前に迫る勢いです。一方、「本数」は市場の変動に関わらず、ほぼ右肩上がりで増加し続け、過去10年間で約4倍に増加ました。投資家の人気が分散・多様化し、様々なニーズに答えるべく、新たな投資信託が次々と組成されているためです。

(図表1)ファンドの純資産額と本数の推移

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)
出所 モーニングスター作成

【2】1本、1種類に限定せずに組み合わせてリスクを抑える

約4,000本のファンドの中から、これと思う1本が決まったら、次は「組み合わせ」を考えることが重要です。過去10年間の価格の推移をみると、海外株式の運用成績が最も良好でしたが、価格変動もかなり大きくなっています(図表2参照)。特に金融危機の前後では円高と株安が同時に進んだことで、一時的に価格が半分以下になるファンドもありました。価格が上昇している時はいいですが、一時的にでも大きく下落すると、先行きが心配になったり、売却したくなるのが人間の心理です。長期の資産運用では、こうした事態を避けるために、価格変動が異なる他の投資信託と組み合わせて持つことで、資産価格の変動を抑えることを目指します。

(図表2)主要6資産と全ファンド平均の価格推移

※ 主要6資産と全ファンド平均の価格推移はモーニングスターインデックス(単純)に基づく
出所 モーニングスター作成

【3】人気資産の組み合わせでは意味がない?

それでは、実際に価格変動を抑えるためにはどのような「組み合わせ」を選べばいいのでしょうか。「組み合わせ」を考える際に重要な指標の一つとして「相関係数」があります。「相関係数」とは、2つの指数の価格の連動性を数値で表したもので、+1.0~-1.0の範囲で表されます。+1.0であれば、2つの指数の価格は100%連動していることを、逆に-1.0であれば2つの指数の価格は逆の動きを示していることになります。例えば、ここ数年、利回りの高さなどから人気の海外REIT(不動産投資信託)と、同じく人気のハイイールド債券、新興国債券、先進国株式との「相関係数」をみると、いずれも0.9を超えています(図表3参照)。つまり、人気の資産だけを保有しても、ほとんど同じような価格の値動きとなってしまい、儲かる時は大きく儲かるけれど、損する時も大きく損する可能性が高くなっているのです。

(図表3)海外REITと他の資産の価格連動性

※ 価格連動性は、2014年10月末までの過去5年間の月次トータルリターンに基づく相関係数
※ 月次トータルリターンは各モーニングスターカテゴリーインデックス(単純)に基づく
※ 海外REIT=モーニングスターインデックス 国際REIT・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)(単純)
出所 モーニングスター作成

【4】相性(組み合わせ)のよいファンドを選びましょう!

逆に、相関係数の低い資産を「組み合わせる」と、あたかもお互いの価格変動が打ち消しあうかのようになり、保有する資産全体では価格変動を抑えることができます。例えば、海外REITであれば、為替ヘッジありの海外債券や国内の債券との相関係数が低くなっています(図表3参照)。こうした「組み合わせ」に適した資産をお互いの「相性がよい」と表現することもあります。実際にファンドナビ「相性(組み合わせ)のよいファンドを選びましょう。」を見てみると、海外REITだけでなく、ハイイールド債券などの様々な資産と相性のよい資産(カテゴリー)を簡単にみることができ、さらにその資産に属する具体的な投資信託の一覧まで検索することができますので、是非活用してみてください。

【相性の良いファンドを探す】


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