【投資信託コラム】
 第1回 販売手数料を考える

【1】投資家が投信を「選べる」マーケットに変化!

過去10年間で投資信託市場は大きく変化しました。10年前は国内株式と先進国債券が人気の中心でしたが、現在は新興国の株式・債券に加えて、ハイイールド債券やREIT(不動産投信)などの純資産額も大きく増加しており、投資家は様々な選択が可能になりました(図表1参照)。

(図表1)カテゴリー別純資産額

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)
出所 モーニングスター作成

【2】コストが高くなっているって本当?

様々な選択が可能となったことは喜ばしいのですが、それとともにコストが上昇傾向にある点には注意が必要です。投資信託の主なコストとしては、信託報酬と販売手数料があります。信託報酬は運用・管理費用のことで、投資信託を保有している間は継続的にかかりますが、販売手数料とは購入時に金融機関に支払う「一度きりのコスト」です。実は、この「一度きりのコスト」がこの10年間で約2割上昇しているのです(図2参照)。例えば、投資信託を1,000万円購入した場合の販売手数料は、この10年間で約23万円から約28万円と、投資家の負担は約5万円も増えています。

(図表2)販売手数料の推移(2005年~2014年)

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)
※ 各年の12月末時点(ただし、2014年は9月末時点)の純資産額加重平均
出所 モーニングスター作成

【3】人気商品って、やっぱり手数料も高い?

こうした販売手数料の上昇の背景には、商品の多様化や複雑化と、そうした商品に対する投資家の人気の高まりがあります。モーニングスターのカテゴリー別販売手数料ランキングをみると、ここ数年にわたって投資家の人気を集めているハイイールド債券、新興国債券、海外REITなどがいずれも上位にランクインしています(図表3参照)。

(図表3)カテゴリー別販売手数料(税抜)

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)
※ 2014年9月末時点の純資産額加重平均
出所 モーニングスター作成

【4】コストが高ければ高いリターンが期待できる?

一方で、販売手数料が高くても、コストに見合った運用成果が得られれば十分という考え方もできます。しかし、実際に販売手数料が相対的に高い先進国株式やハイイールド債券の手数料と運用成績の関係をみると、手数料が高くても必ずしも運用成績がよいわけではないのです(図表4参照)。

(図表4)販売手数料と5年トータルリターン(年率)

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)
※ 2014年9月末時点で先進国株式=モーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」、先進国債券=モーニングスターカテゴリー「国際債券・ハイイールド(為替ヘッジなし)」に属するファンド
※ 5年トータルリターンは2014年9月末時点における単純平均
出所 モーニングスター作成

【5】金融機関も選べば2年分のコストが戻ってくる可能性も!

こうした点からすると、証券会社などの金融機関の店頭で商品説明などを受ける必要がない投資家であれば、できるだけ販売手数料安く抑えるべき方法を考えるべきです。例えば、100万円の投資信託を購入する場合に、手数料を3%からゼロ(ノーロード)にすることができれば、3万円の出費が抑えられます。また、仮に信託報酬を1.5%とした場合、3%の販売手数料をゼロにすれば2年分の信託報酬をまかなえたと考えることもできます。どの投資信託を購入するかを自分で「選べる」投資家であれば、次に販売手数料が低い金融機関も「選ぶ」ことでコストを削減し、実質的には資産全体の運用成果を上昇させることができます。

【ストックハウスで取り扱いのあるノーロード投資信託一覧を見る】


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